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線維筋痛症について

~謎の痛みで心身ともに苦しんでいませんか?~

「線維筋痛症」は、全身の慢性疼痛です。

こわばり感、倦怠感、疲労感、睡眠障害、抑うつ、頭痛、過敏性腸炎、微熱、ドライアイなどが伴う事もあ ります。他覚的所見としては「特異的圧痛点」(ツボのようなもの)を押して診断しますが、 通 常の検査では何も異常がないのも特徴です。問診票による新しい予備診断基準が採用されている場合もあります。膠原病やリウマチと症状が似ている部分もあります。また、慢性疲労症候群・膠原病・リウマチ・血清反応陰性脊椎関節炎等と似ていますので、しっかりした鑑別診断が必要です。

​原因、誘因、増悪のきっかけは人それぞれですから、一律の治療法ではなくしっかりとした診断に基づいて個別的な医療と指導が必要です。働き過ぎ、気を遣う性格、几帳面過ぎるなど、身体や気持ちにストレスが掛かりすぎていることもあります。

周囲の理解を得ることが難しいため、患者は精神的に辛い状況に陥ることも少なくありません。検査で異常がないため、病院を転々とすることも珍しくありません。

上記に心当たりのある方は、リウマチ科、ペインクリニック、心療内科などの症状に合った専門医に診ていただくことをお勧めいたします。線維筋痛症自体は骨や関節に変形は見られないといわれており、適切に診断され早いうちに適切な治療を受ければ、社会復帰も可能であり、命に関わる病気ではないと言われています。

​医療機関をお探しの方は、友の会でも相談を受け付けています。